帰国者 インタビュー(社会人)
Hitomiさん
渡航都市:シドニー・メルボルン
ビザ:ワーキングホリデー(2年)
学校:SELC、SCE
1年のワーキングホリデーのつもりが、2年間の滞在になったHitomiさん。そのわけや出発前の気持ち、渡航後の感想などを色々聞かせていただきました!
2年目はケンブリッジコースを受講!クラスメイト達と。
Yukie:ひとみさん、約2年間のオーストラリア留学お疲れ様でした~!
久しぶりの日本の印象はどうですか?
Hitomiさん:オーストラリアではお客さんとお店の人が対等で、会話を楽しんでいると感じました。
お店に行ったら、まず“Hi! How are you?” “Good, thank you.” といった挨拶で始まる会話が必ずあったので、日本ではそれがなくて寂しいです
あとは、日本の雑貨や文房具を恋しく思っていたので、お店で商品を見るだけで癒されています。笑
Yukie:そうですよね~。オーストラリアでは一人で過ごしていても話をしない日はないくらい色んな人とHow are you ?という挨拶をかわしますよね!
そもそも、Hitomiさんが一番初めに「オーストラリア留学をしたい!」と思ったきっかけは何だったのですか?
Hitomiさん:高校2年生の夏休みに3週間、ブリスベン郊外でホームステイをしたことがあり、そのときのホストファミリーがとても優しい人たちだったのでオーストラリアが大好きになりました。
いつか旅行ではなく現地で生活してみたいなぁと考えていましたが、やりたいことが漠然としていたので、行くならワーホリかなと思いました。
そしてオーストラリアに行きたいと強く思い始めたときが、ワーホリビザが取れるギリギリの年齢だったので、今行かなきゃ!という感じでした。
Yukie:オーストラリア留学を実行する前に障害(家族の反対、お仕事、金銭面、漠然とした不安...など)はありましたか?
Hitomiさん:友だちなど身近な人で海外留学やワーホリの経験がある人がほとんどいなかったので、漠然とした不安はありました。
また、「ワーホリ」「ギリホリ」で検索するとネガティブな情報もかなり出てきたので、退職してまで行くべきじゃないのかなと考えたこともあります。
Yukie:その障害をどうやって取り払いましたか?
Hitomiさん:家族に早い段階で言うと反対されて、自分も不安になって実行するのをやめてしまうかもしれないと思っていたので、ビザや語学学校や航空券などの支払いを終えてしまってから伝えました。家族の気持ちを考えれば、きちんと事前に説明をするべきだったと反省もしましたが、オーストラリアでの生活を自分が楽しむことが家族に理解してもらうために一番大切なことだと思い、そうなることを目指しました。
友だちにも出発目前になって言ったのですが、びっくりしつつも応援してくれました。
Yukie:長期で外国に行くことに不安はありませんでしたか?
Hitomiさん:ありました。
慣れない場所で英語を使って生活するのだから、最初は絶対にとても辛いに違いない、自分には無理だと思ったらすぐ帰ってこよう・・・と思っていました。
Yukie:その不安はどうやってなくすことができましたか?
シドニーに着き、街で会う親切な人たち、語学学校の先生や友だち、学生寮で出会った人シェアハウス探しで感じた温かさなどが不安をなくしてくれました。
2ヶ月たつ頃には、最初は考えてもみなかったセカンドビザ取得も考え始めました。
私たちの日々の挑戦を、自分のことのように応援して喜んでくれるゆきえさんの存在も大きかったです。
Yukie:オーストラリアにいるHitomiさんから頻繁に連絡いただけたことは、私にとっても励みになっていましたよ!
日々、色んな事に挑戦されているHitomiさんの話を聞き、感心することがたくさんありましたし、私が留学生時代にはなかなかできなかったことにも臆せず挑戦している姿を見て頼もしく感じることもありました!
Yukie:オーストラリアで挑戦したことを教えてください!
Hitomiさん:1年目、2年目共に語学学校に通いました。
1年目は一般英語コースとバリスタコース、2年目後半にケンブリッジFCE対策コースを受講し合格できました。
滞在先は学生寮とシェアハウスを経験しました。
入国して最初の4週間は語学学校の学生寮に住みました。
シェアハウスは、夫婦の家のお部屋を借りるタイプ、大人数のタイプ、ブラジル人の友だちの家など色んなスタイルのシェアハウスで生活をしました。
Yukie:アルバイトはどんなことをしましたか?
Hitomiさん:アルバイトは、巻き寿司屋さんや日本食レストランでの接客、ローカルのフルーツショップでのレジなどをしました。
セカンドワーキングホリデーに向けて、いちごのピッキングと、別のファームでレタスのカッティングをしました。
Yukie:Hitomiさんはボランティアや地元の人との交流もしていましたよね!
Hitomiさん:ボランティアは、“Mother’s Day Classic”、” Sculpture by the Sea”などのイベントのボランティアをしました。
それから、メルボルンとシドニーで、女声アカペラコーラスサークルの練習に毎週参加させてもらっていました。
地元の人ばかりで短期の人はいないし、練習後の英語のおしゃべりはいつも半分も分からなかったけれど、皆さんがとても楽しそうに歌うので、私も幸せな気分で一緒に歌っていました。
帰りは家が近い人が車で送ってくれて、40分くらいかかるところだったのでいつもたくさんお話ししました。
Yukie:Hitomiさんは都市移動や旅行もかなりされていますよね!
Hitomiさん:住んだ都市は、シドニー、メルボルン、クイーンズランド州のCaboolture、Gattonで、旅行した都市は、ブリスベン、ゴールドコースト、ケアンズ、ダーウィンです。
4ヶ月のファームジョブを終えて、シドニーに戻る前に、ケアンズとブリスベンをそれぞれ友だちと旅行したのですが、その都市間は一人でSpirit of Queenslandという列車で移動しました。
途中Airlie Beachで途中下車して1泊し、Whitehaven Beachにも行きました。
一人だったけれど、美しいビーチを眺めていたら時間があっという間でした。
その他、日本人、ブラジル人の友だちに誘われて11日間のクルーズ旅行に行きました。
メルボルン、タスマニアの港町に行った後、ニュージーランドの北島の港町5ヶ所に行きました。
友だちがかなり安く行けるプランを見つけてくれて、船の上ではクルーの人たちと話したり、
乗客同士で卓球をしたり、船が着いた街を探検したり、とても楽しかったです。
Yukie:2年間で、本当にたくさんの都市に行かれましたね!
Hitomiさんとは、メルボルン、シドニー、ダーウィンでお会いしましたよね。特にダーウィンでの再会はこんなところで会えるなんて~!と、とても嬉しかったです!
オーストラリアに実際に渡航して、予想外だったこと、困ったこと、大変だったことはありましたか?
Hitomiさん:紫外線が強いので、洗濯物干しなどの短時間でも対策をした方が良いです。
私は肌が弱いにも関わらず油断してしまったため日焼けで病院に行くことになりました。
また、シェアハウス探しでは、相場より安いのに良い部屋というのはあまりなく、
良い環境を手に入れるためにはある程度の出費が必要でしたが、その結果、オーストラリアで長年活躍している人たちと出会え、刺激を受けました。
Yukie:それはありますね。オーストラリアは「安くて良いもの」はなかなか無いですよね💦
Hitomiさん:それからユースホステルに滞在中、4階の部屋だったのですが、2日目からチェックアウトまでずっとエレベーターが故障したままで、早く誰か直して・・・と思っていました。
Yukie:オーストラリアあるあるですね!エレベーターやエスカレーターが停まること良くありますよね~💦
オーストラリアに行ってよかったと思ったこと、嬉しかったことなどを教えてください。
Hitomiさん:知り合い数人から、明るくなったと言われました!
いろいろな国の友だちができ、その国のことや日本のことを改めて見つめ直すことになりました。
Yukie:オーストラリア生活の魅力って何だと思いますか?
Hitomiさん:街によって差はあると思いますが、道や順番を譲るのも譲られるのも当たり前なので、心が温かくなります。
マンションのエレベーターなどで初対面の人同士でも自然に挨拶するし、カフェや服屋さんで、常連でなくても店員さんが話しかけてくれてお互いの旅行の話をしたこともあって、なんというか、その街にいることをみんなが楽しんでいるという雰囲気がいいなと思いました。
知らない人と話す機会が日常に散らばっていて、例えばシドニーのQVBの吹き抜けの所にクリスマス時期に誰でも弾けるピアノがあって、上手な人が弾いているのをベンチに座ってしばらく聴いていたときに、隣にいた女性が話しかけてくれて、オーストラリアやヨーロッパ、日本の話になりました。
他にもファームで働いていたときにシェアハウス近くのバス停に一人でいたらおばあさんとおしゃべりが始まって、
おばあさんイチオシのケアンズのパイナップルの話を教えてくれました。
なので、一人でいるときはスマホを見ないでいると、いろいろな人と話すチャンスがあると思います。
Yukie:スマホを見ないで周りの人とコミュニケーションをとる事、オーストラリアでは大事ですね!!
それから知らない人と街で会話が始まるというのが普通にあるオーストラリアの人のフレンドリーさにははじめは驚きますよね。私もそんなオーストラリアがとても好きです!
Hitomiさんがオーストラリアで得られたことはありますか?
Hitomiさん:行動力とたくましさを得られたと思います。
「強くてやさしい人になりたい」と友だちに言って日本を出発したのですが、やさしさはいろんな人からもらってばかりでした。
「多様な価値観」と頭では思っていても自分の価値観がある程度固まっていましたが、オーストラリアに2年いる間に、いろいろなことを受け入れられるようになったと思います。
Yukie:「多様な価値観を認める社会」これはオーストラリアの最大の特徴ですよね!
「オーストラリア留学をしてみたい~!」と考えている人にメッセージをいただけますか?
Hitomiさん:行けば大好きな国になると思います。ただ、良くも悪くも日本よりのんびりしています。
「ま、いっか」と思えれば平気ですが、もしかすると慣れるまでには辛いこともあるかもしれません。
都市によって雰囲気も気候も全然違うので、自分に合わなかったときに移動したりもできるよう、資金はある程度準備するのをおすすめします。
オーストラリアに行ってから稼ごうと思うより、日本で貯金をしてから行った方が効率的だと思います。
オーストラリアに着くときには、自分の日本での勉強や仕事のこと、オーストラリアでやりたいこと、行きたい場所などについて話せるようにしておくと会話が弾んで楽しいと思います。
私はファームや一人旅をした後はネタが増えて会話を楽しめました。
ダーウィンには行ったことがないというオーストラリア人も多かったので、自慢できました。笑
私も含め、ローカルバイトを得るのに苦労することがあると思うのですが、多くの日本人は、バイトに選んでもらえさえすれば、評価されると思います。
バイトに時間通りに行く、真面目に働く、ちょっとしたことに気付いて改善するということができるだけで褒められます。
選んでもらえないのは枠が埋まっているか、他の人より面接のときに少しだけアピールが足りないからではないかと思います。
Yukie:さすが!文化の違う国から来た日本人がオーストラリアでどう就職活動していくのが良いかを心得ていますね!!
では最後に...これからの予定や次に挑戦してみたいことを教えてください
帰国してから、業界や職種を絞らず、自分が興味を持てる仕事を狙って就職活動をしていたのですが、採用してもらうことが目的になり始めてしまい、オーストラリアにいる間に思い描いた自分と離れてしまったので、仕切り直そうと思っています。
いろいろな人に助けられて今まで生きてきたので、私も誰かの力になれたらいいなと思います。
何でも調べれば情報がたくさん出てきますが、その情報が全てだと思わずに、できることは自分でやってみて、その感覚を信じて何事にも挑戦したいと思っています。
Yukie:Hitomiさんありがとうございました!
Hitomiさんとはこの2年、オーストラリアで何度もお会いする機会がありました。
LINEを通じて頻繁にご連絡をいただいていたので、それがとても励みになり、ずいぶん長くオーストラリアで一緒に過ごしていたような感覚にさえなります。
出発前は非常におとなしい印象だったHitomiさんですが、オーストラリアでの2年間の生活を通じてたくさんのことを身につけられたことと思います。その証拠に、帰国後にお話ししたときはとても力強く、頼もしく感じました。Hitomiさん、2年間の挑戦、お疲れ様でした!これからのHitomiさんの挑戦も応援しています!