保育士留学 体験談2
Keiさん
渡航都市:ブリスベン
ビザ:学生ビザ
学校:IH Brisbane ALS+ALG
ブリスベンで保育士として働いているKeiさんに、日本とオーストラリアの職場の違い、教育の違い、お給料、待遇面などまで色々なお話を聞かせていただきました。
Keiさんは日本での保育士経験があり、オーストラリアで保育士の資格(サティフィケート)を取得し、ワーキングホリデービザを利用して働いています。
現在はお仕事もプライベートも充実していて、オーストラリア生活を満喫しているそうです。
\Keiさんが、オーストラリアの保育園で感じたことやお仕事内容についてお聞かせいただきたいと思います/
1.まずはお仕事がある日の1日の流れを教えてください
仕事が始まる時間で少し変動するんですが、私は基本的にOpening(開園)とClosing(閉園)はしないのとクラスを持ってないfloatというポジションです。主にlunch cover(ランチ時)かprogramming cover(アクティビティや学習時間)の分担をしてます。今は怪我して休んでる先生がいるので、代わりにクラスに入ったりもしてます。
センターに着いたら荷物を置いて、みんなが遊んでいる中に合流します。その後、上の先生に今日はどういう流れになるか話を聞いてその通りに動くのが主な流れです。
Lunch/programming coverの時はだいたい10時から1~2時間ずつクラスの先生が抜けるので、その代わりに色々なクラスに入ってその先生のカバーをします。14〜15時くらいまで続きます。間に1時間自分のランチ休憩も入ります。
朝は合同保育
↓
各クラスに分かれる
↓
morning tea(モーニングティ)
↓
メインのアクティビティをやったり、遊んだり、preschoolはlearning time(学習時間)
↓
lunch time (ランチ)
↓
nap/rest time(お昼寝)
↓
afternoon tea(アフタヌーンティー)
↓
外遊び/合同保育(お迎え待ち)
という流れになります。
*雨の日はベランダや室内遊びをします。
各クラス、曜日や子どもの人数によっても動きは変動します。私のセンターはswimming(水泳)やgymnastics(体操)、music class(音楽クラス)があり、希望者だけサッカークラブみたいなのもあります。
2.1週間の勤務時間はどのくらいですか?
基本は1日7.5h × 5days の37.5hです。
\ここだけの話/
Childcare Educatorsはギリギリ38時間にならないpart time契約で働いてる人が多いと聞きました。
フルタイムで働かなくても、sick leave(病気休暇)や annual leave(年休)はきちんとあります。
(Full timeで働いてる先生もいます。)
3.センターの規模は?
Nursery (1〜6人)
Toddler (1〜12人)
Jr. preschool (1〜25人)
Preschool (1〜23人)
の4学年、1クラスずつの小さめのセンターです。
日本と違って月曜〜金曜毎日来るシステムではなく、曜日によって誰が来るのか、人数が変動します。
4.職場環境や待遇について日本との違いはありますか?ある場合詳しく教えてください
職場環境についてまず1番に言いたいのは、ネイル、髪型、タトゥー、ピアス、ネックレス、メイクなどを自由にしても、何も言われません。(髪型は長いと結ばないといけませんが、これは日本じゃありえないですね(笑))
基本的にユニフォームがありますのでエプロンも付けません。なので、仕事着を選ばなくていいのは凄く楽です!!
職場環境や待遇はセンターによって変わるのかな?と思います。
私のセンターは規模が小さく、センターのある場所がいいエリア、という理由もあるかもしれませんが働きやすい方だと思います。
場所によってはルールが細かくて厳しい。という所もあるようで、様々な話を聞いたことがあります。
\ここだけの話/
場所によっては「オージーが多い」、「いろんな国籍の先生が多い」などの影響で、働きやすいとか、それが逆にネックとか...いろいろあるみたいです。
保護者に向けた施設がキレイなセンターだけど中で働くと大変…なんて言う話も!
5.残業はありますか?
残業はたまにあります。人が足りない時や子どもの人数の関係で5〜10分、長いときは30分〜1時間伸びる時があります。
基本的には残業はなしです。帰れる時は仕事が終わるとみんなすぐに帰ります。逆に子どもが少ない時は早く上がれる時もあります♡
\ここだけの話/
残って仕事、週末に仕事を持ち帰って家でやる。なんていうのも全くないです!!
それから休暇も取りやすく、担任をもっていても、1~2週間の休暇を取る先生達が普通にいます。(日本じゃありえないですね)
休暇を利用してリゾート地・ヌーサへ
6.オーストラリアの職場で文化の違いなどで戸惑うことはありますか?
私のセンターはほぼオーストラリア人が多いので、文化の違いで戸惑うことは少ないかな?
オーストラリア生活は3年目を迎えるので、私が慣れてしまって戸惑ってないだけの可能性もあります(笑)
日本と違うことを書き出してみます。
【病欠】
日本人は体調を崩しても頑張って働きに行く人が多いと思うんですが、オーストラリア人は職場の人が足りてない関わらず…すぐに休むイメージです。でも、逆に言えば自分が体調を崩した時は休みやすいです。
【保護者】
私の働いてるセンターにはいませんが、センターによっては同性の保護者がいる所もあるみたいです。
これは、日本人からすると慣れてない部分かな?と思います。
ちなみに、私のセンターには交際相手が同性だという先生がいます。最初に聞いた時は正直少し驚きました。でもオーストラリアでは男性同士で手を繋いで歩いてるカップルなんかもよく見るので、普通な事ですね(^^)差別的な意識は全くありません。
【食事】
私は家でデミペアもしつつ働いてるので、驚きがかなり薄れてるんですが…食べ物の扱い方は日本とはずいぶん違いますね。平気で食べ物を残しますし、平気でバンバン捨てます(笑)
日本は"食育"もあるくらいなので…正直、今でも勿体ないな〜。食べさせなくても大丈夫なの?と思いつつ働いてますが。オーストラリアは無理に子どもに食べさせる事はほぼしません。子どもがDone(食べ終わった)と言えば終わります。
\ここだけの話/
保育士の中には仕事をすぐ休む、オムツ替えや掃除をしたがらない、大雑把で怠け者もいます...
もちろん、しっかり働く人もいますが、意外にLazyな人も...(笑)
7.オーストラリアの子供たちへの接し方で日本との違いはありますか?
日本は子どもの頃から集団生活を促していかないといけないんですが、オーストラリアは子どもが嫌ならそれを尊重する。という接し方です。
やりたくない、食べたくない、寝たくない、など…子どもが選択したら極力その意見を実行します。
少しは声かけ、促し、励ましたりもしますが…本当に嫌ならそれでいいよ。っていうイメージですね。あとは保護者からのリクエストも極力受けてると思います。
アレルギーだけじゃなく、ベジタリアン、ビーガン、文化的理由などでの食事面。
生活リズムなどのリクエストも受けてます。
あとは、ピアノ!
日本はピアノを弾けないといけない所が多いと思うので、ピアノが苦手で保育士になりたい人はオーストラリアに来るべきです(笑)
8.Keiさんの働いているセンターの雰囲気や他のスタッフはいかがですか?
私のセンターは本当にいい環境だと思います。たまに人が足りなくて忙しい時もありますが、スタッフみんな協力して仕事しようっていう雰囲気がありますし、フレンドリーなスタッフが多いです。
凄く働きやすく、上下関係もほぼないです。たまに急に英語が出てこない時があるんですが(笑)そういう時もイライラせずに聞いてくれます。
実習で行ったセンターは、正直言って私にとってはあまりいい環境じゃなかったので…今のセンターは本当にいい所だなと思います。これも人によっては感じ方が色々だと思います。
9.ズバリ!お給料について聞かせてください
給料は持っている資格がCertificate ⅲだけなのか、Diplomaも持ってるのかで給料は変動します。
私はCertificate ⅲ (サティフィケート3という資格)のみなので2週間でTAX(税金)が引かれて$1400〜1500前後です。(1ヶ月:$3000前後)
給料もセンターによって、ポジション、働いた年数によって変わってくると思います。私のセンターはありがたい事に平均より頂けてると思います。
平均は、
Certificate ⅲ で$20前後スタート
Diploma は $25前後スタート ぐらいかな?と思います。
フルタイムより、カジュアル職になると時給はかなり上がります。
あとDiplomaの上のBachelorになると更にポジションも時給も上ですね!
10.オーストラリアで保育士として働いてみて、日本の保育現場で取り入れたほうがいい点などがありましたら教えてください。
一番難しい質問ですね〜(笑)
こればっかりは、文化の違いがあるので...(簡単に言うことができないのですが)
「子どもの主張を尊重する。」
というのは本当にいい事だと思います。働いてる保育士からしても気持ち的に楽です。
あとは、オーストラリアは本当に多国籍文化なので…子どもの頃からDiversity(多様性を尊重する)な環境があるのはいい事だなぁと思います。
あとは、保育士の見た目は自由でいい。ここは、ぜひオーストラリアを見習ってほしい!!女性も男性もやっぱり、オシャレしたい!!…と思う人が多いんじゃないかな?
でも、逆に日本の保育を見習うべき。と思う所もあるので…「無いものねだり」かもしれないですね(笑)
\Keiさん、とてもリアルなお話を聞かせてくださってありがとうございます/
Keiさんの通った学校は「IH Brisbane ALS & ALG」
進学英語コースはIH Brisbane ALSに通い、IELTS5.5相当に到達してからALG(オーストラリアラーニンググループ)の保育士コースに進学されました。
両校ともブリスベンの中心地にキャンパスがあります。