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​留学経験者からのメッセージ

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Kanaさん

​渡航都市:シドニー

​現在、AINとしてのトレーニング中のKanaさんから素敵なメッセージをいただきました。

「 10代の留学で気づいた、比べない・焦らない生き方 」

 

ー自分にしかできない経験、留学のかたちー

 

初めて留学やワーホリに挑戦すると、まわりと比べて落ち込んだり、期待通りにいかなくて悩んだりする人が少なくありません。でも、実はこうした「リアルな声」はSNSにはあまり出てこないものです。

今回ご紹介するのは、オーストラリアでワーキングホリデー中のKanaさん。15歳で長期で単身留学を経験し、渡航国はオーストラリア、NZなど、海外経験がとても豊富です。オーストラリア入国後は、まわりの留学生から悩み相談をされることも多い、まさに「お姉さん的存在」です。

Kanaさんのお話から、私自身が共感したことや、成功する留学生の共通点をみなさんにシェアしたいと思います。


SNSに情報があふれる時代だからこそ、“どう自分らしく生きるか”、そして自分軸で留学をするために「大切なこと」を伺いました。

Love Yourself

Kanaさんについて

 

日本では看護師として病院勤務だけでなく、企業や大学でもお仕事を経験されています。今年7月からはアシスタントナースの資格取得と就労に向けて学校に通いながら、在宅ワークや現地でのお仕事にも取り組んでいます。

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Kanaさん、どうぞよろしくお願いします。

 

・これを書こうと思ったきっかけ を教えてください。

 

もともと私は発信者やインフルエンサーではないので、自分の経験を誰かに向けてお話しする機会はあまりありませんでした。そんな中、他の留学生から相談をいただいたり、ゆきえさんからインタビューのお話をいただき、自分のこれまでを言葉にするチャンスだと感じ、今回この記事を書かせていただくことになりました。

 

まずはKanaさんの学生時代の経験をご紹介します。

自分で決断した10代の海外留学。家族からの信頼が「力」に。

 

・15歳で単身留学を決意したきっかけー周囲の反応はどうでしたか?    

 

正直、15歳で単身留学を決めた当時は、まだまだ幼く確信や自信を持って行くぞ!と強く決意したわけではありません。ただ、両親が留学に行くか行かないかという大きな選択肢を私に託してくれたことが嬉しく、「信頼してもらえているんだ」と勇気が湧き、挑戦を決めました。大人になってから当時のことを振り返る機会があり、両親に「実はとても心配だった」と打ち明けられました。私にとっても両親にとっても初めての経験でしたから、今思うと一緒にチャレンジしてくれていたんだなと感慨深く感じています。

 

 

新鮮で刺激的なスタートから、孤独と挫折へ。

 

・ Kanaさんのはじめての留学経験についてお聞かせください。

 

目に映るすべてのことが新鮮で刺激的でした。自分の世界が一気に広がる高揚感は今でも覚えています。一方で留学当初から英語が聞こえない、話せないことで戸惑いも沢山ありました。当時唯一持参していた電子辞書を使っても文章で話せない訳なので、言いたいことのほとんどが言えない状況でした。親元から離れたと実感が湧いてくると、急に孤独感やどうしたら良いのかと不安ばかりだったと思います。 こうして改めて振り返ると、本当にタフな留学だったなと。当時15歳、現地校に通っていて周りも同世代でしたのでこの年代は繊細で敏感で正直です。時には心無い言葉を投げられたり、避けられたり、馬鹿にされたりもしました。それでも言い返せない、周りの同級生と比べては落ち込み、自信を無くしてホームシックになったり、部屋に閉じこもることしかできなかった時期がありました。当時はSNSもなく連絡手段も固定電話でしたから一回当たり10分ほど、親との連絡で大号泣したこともあります。

 

実は、当時すべてを乗り越えられたわけではありません。劣等感や挫折した経験は限られた留学の期間では拭えていなかったと思います。ただ毎日学校に行くことは辞めることはありませんでした。次第に打ち解けることができたクラスメイトにお願いし、毎日新しい単語を3つ教えてもらい、その日はその単語を使って会話をする練習をしたり、先生にも質問するようになりました。家では今日あったことをホストファミリーに話すこと、しんどい時も困っている時も言葉で伝えることを意識しました。

 

 

ここからは悩んでる皆さんにお伝えしたい事、Kanaさんの軸になっている考え方をご紹介します!

苦しい経験から気づいたこと。

・ 自信の経験から「気づいたこと」、「大切にしている考え方」は何ですか?

 

「人と比較しない、短期的に結果を求めない」

 

自分を表現するときに誰かと比較して優れているとか劣っていると思わないよう心がけています。

人と比べないと言うのは簡単なようで難しく、人はいつも周りを見渡し自分の現在地を図っていると思います。ですが、表面の姿だけで評価するのは、その人の歩みや背景を見落として敬意を欠くことになりますし、今見ている相手は何かに取り組んでいる途中なのかもしれない、また、輝いて見える人はきっとその分多くの困難を乗り越えてきたのかもしれません。見えているものが一部に過ぎないと思うと、少し心が軽くなるような気がします。

 

もう一つは短期的に結果を求めないということです。

私は今でこそ英語を楽しみながら、キャリアに活かし、チャレンジを続けていますが、本当に遅咲きでした。はじめは誰もが初心者なのに、すぐに話せるようになりたい、留学やワーキングホリデーを成功させてキャリアに活かしたいと考えてしまうものですよね。

 

高校卒業後、看護学校・看護師時代は英語から離れていた私ですが、今こうして海外で生活しています。いつ何がどこでどのタイミングで活かされるかはわかりません。

すぐに成果が出なくても、自分の勉強不足というわけではなく、人それぞれのタイミングがあるということだと思います。1年でできることももちろんありますが、選択し行動をしたことや、時間とお金をかけたことがすぐに結果に繋がらないことがあります。短期的な視点では図れないことがあるからです。長く継続することは簡単ではありませんが、続けた先にしか現れない選択肢や未来があると実体験から痛感しています。5年10年後どうなっていたいか、そのために取り組んでいると考えると、私は「今」を楽しめます。

 

・今振り返ると「あの経験があったから成長できた」と思えることはありますか?

 

間違いなく過去の留学の日々が強く、しなやかにしてくれたと思います。未熟ながらも、

親元を離れて取り組んだ日々や、その時に感じたこと触れたことすべてがその後の私の人生の基盤になっています。まさにこの経験が後のNZワーキングホリデーに繋がるのですが、、また機会があったらこちらも書いてみたいと思います。

Stars

つらい時に救われた言葉

 

・留学以外に影響を与えてくれた人や出来事、影響を与えてくれた人や考え方はありますか?

 

「You are enough」

 

落ち込んでいた時、ホストファミリーと寝転び星空を見た夜がありました。

 

今でもあの時の感動を覚えています。傍にファミリーがいてくれただけで、気が付いたら涙がでていて、そこに励ましの言葉も必要なくて、言葉の壁以上に大きな自然に守られ、暖かい人たちと過ごせていることに幸せを感じました。

 

当時は主に2つの家族にお世話になっていましたが、どちらのおうちでも

【you are enoughーあなたのままで十分だ、足りている】と言ってくれハグをしてくれました。この言葉にこれまで沢山救われてきました。そして、【life is short, so be happy and follow your heartー人生は短い。だからハッピーに、そして自分の気持ちに正直に】という考え方にとても影響を受けました。

 

やらないといけないことが日々沢山あるなか、感情が動くことに時間をかける私の「TO BE思考(自分がどうなりたいか)」はここからきています。

 

人の選択や行動のモチベーションは人の期待や他者との比較によるものではなく、きっと自分の感情が動かすものだと思います。自分の直感を信じ、立ち止まって自分の声を聞けるようになると、見える世界がぐっと広がるような気がします。

 

 

自分軸で、自分にしかできないこと

・ 留学生活が思い通りにいかないとき、どう向き合えばいいですか?

 

「今日できた一つ一つの行動を褒める」

 

今悩んでいるのは、渡航前に思い描いていた生活と違うからでしょうか?人からの期待や評価に応えられていないと感じるからでしょうか?誰かの視点は自分を苦しめてしまうことがあります。海外で生活すると日本では感じないことへのストレスや困難にも直面します。生活を整えながら、新しく母国語と違う環境にいるので、心身に負担がかかっているものです。そんな時は、今日できた一つ一つの行動を褒めていけるといいのではないかと思います。

 

例えば、バスに乗車したり、口座開設や色々な手続き、学校で自分の意見が言えた・先生の話していることが聞こえるようになってきた、お店でのちょっとした会話等、おそらく昨日より今日できたことが、経験として増えているはずです。何かを成し遂げることは目に見えやすいものですが、そればかりではなく、日々の生活の積み重ねが「今」につながり、確実に「未来」につながっていきます。

Image by Karsten Winegeart

・今苦しんでいる人に、言葉をかけるとしたら?

 

「皆さんにしかできない経験、留学のかたちがある」

 

苦しんでいるときこそ冷静に、この段階で無理に行動や選択をしないということも自分を守るために大切なことだと思います。時には立ち止まって後ろをみてみて下さい、実は揺らぎながらも歩いてきた道が繋がっていると気づくことができるかもしれません。誰かの留学をなぞる必要はありません、皆さんにしかできない経験、留学のかたちがあります。

 

 

・留学前に知っておいた方がいいことは?

 

「渡航後は、自分と向き合う時間が増える」

 

SNSにはたくさんの情報が溢れていますが、自分のものさしを持ち、選択していただきたいです。手続き等はオージースタディさんのサポートがあれば心配することはありません。

 

私からお伝えしたいことは、【自分を棚卸しする時間を持ってみてください】ということです。

渡航後は、自分と向き合う時間が増えます。そのときに「好きなこと/苦手なこと」「やりたいこと/やりたくないこと」を整理して知っておくと、留学生活が自分らしく、より豊かになるはずです。

 

 

最後に

ここまで読んでいただきありがとうございました。自分の目で見て触れる経験はいつになっても新鮮で私も、まだまだ新しいチャレンジにワクワクしています。皆さんの人生において大きな選択になる留学、今回のインタビューが一歩踏み出す勇気となっていれば嬉しく思います。心より応援しています!

\​Kanaさんありがとうございました/

Couple of Kangaroos
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